饒舌に夜を騙れ
」のレビュー

饒舌に夜を騙れ

かわい有美子/緒田涼歌

そこそこ楽しめました。

2018年12月24日
かわい作品基準だと☆4くらいですが、一般基準なら5つけるかなという☆5です。平河寮シリーズが大好きで、かわい先生も好きなので、いつか読もうと思ってたシリーズ。立ち読みがないのがやや不安でしたが、かわい先生だからいっかと思って購入したものの、受けの体格とか、受け攻めの恋愛的矢印の強さ(弱さ)があんまり好みではなくて序盤からテンション下がりました(笑)。『甘い水』の遠藤みたいに男前な性格なのは全然萌えるんですけど、高身長でけっこう筋肉ある受けが然程好みではなく(平河寮の受けたちは平均身長(+α)くらいのスレンダーさんたちなので心身ともに好きだったのと比べると)。でも目を瞑って読み進めたら全然面白かったです。そこはさすがのかわい先生。攻めが欧米人並みの体格だからバランス的には許せましたし(すみません、個人の感想です)。そんなこんなで、設定的にはやや個人的萌えから外れていましたが、クライマックス以降の犬伏が、とくにホテルでの攻め具合が色んなものを吹き飛ばしてくれました(笑)。ただ、やっぱり平河寮シリーズと比べてしまうと、ストーリー的深さとかお仕事的面白さとかキュンとするシーンとか、及ばないなあと感じてしまい、満足感は足りずでした。お互いに対する唯一無二感も及ばなかったです。平河寮シリーズは、恋愛関係になってこそ救われるというか、必然性がありますが、本作は、橋埜には酷だけど、親友関係でもいいような。(平河寮が好きすぎる故の感想です。すみません。)
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