ブラック・ジャック
」のレビュー

ブラック・ジャック

手塚治虫

永遠のテーマ

2008年2月14日
自分の大切な人を助ける事ができる人がこの世に一人だけ…でも、その人が要求してきた金額が何億もの大金だったら?

主人公のB・Jは無免許の外科医。その腕を盾に患者から法外な治療費を請求します。普通なら、「病人からふんだくるなんてとんでもない!」となりそうですが、どの話も読む内に引き込まれ、納得してしまうのです。
それは、彼が見せる本当の弱者…救いを求める者への優しさが、彼がただの金に汚い亡者なのでは無く…命の尊さ・大切さを知り、それを伝えようとしてるのだと思えるから。

雑誌に連載されていたのは三十年も前なのに今でも違和感無く読めます。「医療」や「技術」に関しては時代の流れで現代では通用しない部分もあるのかも知れませんが、命とお金…難しいテーマをじっくりがっつり考える事ができる素敵な漫画です。
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