世界のすべてをいつかきみに【イラスト入り】
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世界のすべてをいつかきみに【イラスト入り】

鈴本ちさ/サマミヤアカザ

浅葱くんが野良猫みたいで可愛い。

2019年1月10日
性格に難ありの霊長類研究所の研究員 入江と、トラに育てられたという特殊な青年 浅葱が織り成す“ゆるふわ”なラブストーリー。入江は、上流階級特有の歪んだ環境の為か、他人への興味が薄く、深い関係になることを避けていた。尚且つ、感情の起伏が激しく直裁的な物言いをすることから、様々な人と揉めたりしている人物だ。そんな入江が、浅葱と出会い、不承不承ながら世話や教育を施す中で、浅葱の純粋で健気な一面に触れ、今までに無い暖かな気持ちや愛おしさという感情を実感していく様子が描かれていた。5歳で人間的な知能の成長が遅滞し、獣に近かった浅葱が、入江の教育によって人間に戻っていく過程も、読んでいて楽しかったです。
ただ、この話の設定上仕方ないとして、浅葱が獣寄りの行動をとったり、年齢にそぐわない言動の描写が印象に残り、入江と関係ができても、個人的には、幼い子どもや愛玩動物として浅葱を見てしまい、こういった設定は苦手ではないのですが、どうしても、2人の展開(主にHシーン)に違和感を覚えてしまいました😩
とは言っても、他人との接触や関わりを疎んでいた入江が、浅葱の一挙手一投足に振り回されたり、厳しくしながらもデレデレに甘やかしてしまう様は、見ていて微笑ましく、浅葱の健気さも相まって、ほっこりし癒やされました😊←巻末、アイスを頬張る浅葱くん、エプロン(※裸)姿の浅葱くんは可愛いかった…😑
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