続 ハーメルンのバイオリン弾き
」のレビュー

続 ハーメルンのバイオリン弾き

渡辺道明

旧作のファンです。が。

ネタバレ
2019年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ どんでん返しやサイザーからライエルの思い、フルートだけは俺を拒絶しないと信じ切っているから壊れるハーメルなど、これが見たかった!と思う展開は流石です、が。
全体的に辛いくらい退化しています。
まず絵が見辛いです。顔だけ大きく、手足は棒、遠近も滅茶苦茶。コマ割りがT字型に割ってあったり、どう読めばいいのか戸惑うことすらあります。お城や戦車の作画は相変わらず圧巻なのですが…。
台詞がやたら「〜ネー」とか「〜サー」とか「…」とか中途半端なカタカナ(ツラヌカレテ、とか)の多用のし過ぎで読み辛いです。旧作の終盤からそうでしたが、その言い方がないページを探す方が難しい。
話があっちこっち行きすぎて混乱します。結局誰が何をどうしなくちゃいけないの?と暫く混乱します。
一部のキャラが、「お前そんなんじゃなかっただろう!」と言いたいくらい酷い別人です。主にトロンお前だよ。このセリフを泣きそうになりながら叫んだお前だよ。死闘を共にした仲間をニヤニヤ笑いながら死んでもいいやと思ったりする子じゃなかったはずです。
自費出版なので編集さんがおらず、ツッコミを入れてくれる人がいないのかもしれません。一度原点を振り返ってくれ、読み返してくれ自分の本を、と項垂れています。
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