このレビューはネタバレを含みます▼
王国内において二大公爵家の令息 マシューと、令嬢のエリーことエリノア。二人は幼い頃にたまたま出会い、結婚の約束をします。いがみ合う両家の関係は二人が大人になっても変わりませんでしたが、二人はこっそりと愛を育んでいました。ところが、エリーに王太子との縁談が持ち上がり、今までのように断るわけにはいかなくなりピンチに。マシューはエリーに任せてほしいと告げ、タイミングよく王太子は国王の子ではなかったことが分り、代わりに直系ではないですが王家の血を引くマシューが新王太子となり、花嫁はエリーということになったのです。この辺りのからくりが読んでいてもよく分かりませんでした。結婚は国王からの命令とあって両家は渋々受け入れます。喜びを悟られないようにし、エリーはマシューに嫁ぎますが、マシューの提案により二人は今まで通りお互いに嫌っている振りをします。昼間の冷たい態度をフォローするため、マシューは毎夜エリーに会いに行きます。それも表立っては出来ないので、暖炉の煙突の中を通って。冷たくされ悲しい顔をするエリーを見て興奮するとか、エリーが父から渡された貞操具を喜ぶとか、エリー日記を付けているとか、マシューの愛情には若干引きますが、対立する家の令嬢を手に入れるための血のにじむような努力の原動力だと思えば納得です…?💦 元王太子の乱入もあっけなく解決していましたが、結末を急いだ感があり残念でした。