最後が急に駆け足





2019年1月30日
ゆっくりも二人の溝が深くなっていくと共に、徐々に明かされる二人の想い、二人の記憶。正反対の二人の本当の心境を読者が知れば知るほど、二人の歪んだ関係は悪化していくので、読んでいる間はずっと、二人の情に切なく苦しい想いでいっぱいにされながら、何度も上手く歯車が合わない二人の焦れったさに「あ〜」と複雑な想いにさせられた。主人の不器用さには結構イラッと(笑)ついこの世界に入ってしまうほど丁寧に二人の想いとすれ違いを描いていたのに、最後突然きっかけも謎に二人が行動に起こして急なハッピーエンド!!いきなり最後だけ感情移入出来なくなって置いてけぼりのまま読み終わってしまった!!終わりまで二人の心理描写や心境の変化をじっくり描いた上でエンディングを迎えてくれたら、余韻の残る満たされた作品になっただろうに、非常に残念。

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帽子屋アリス さん
(女性/30代) 総レビュー数:1091件