響~小説家になる方法~
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響~小説家になる方法~

柳本光晴

主人公の響のあり得なさ

ネタバレ
2019年2月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 画力の微妙さが気にならなくなるほど、主人公の響の性格があり得ません。創作において現実的でない設定はもちろん楽しむポイントですが、最低限の常識的にあり得ない。小説という現実的なテーマで、響の非常識な性格が生理的に受け入れられませんでした。響は普通の一般家庭の女子高生。小説は書くのも読むのも大好き。ここまではわかります。しかし、気に入らないと人相手に平気で本棚を倒す。友達が嫌みを言われていたとはいえ知らない大人の男に無言で顔面に蹴りをいれる。目上の人に敬語が使えない。目上の人なのに本人に呼び捨て。勝手に無断で借りた原付を無免許で乗り捨てて何とも思っていない。これだけしても、周囲が響の小説を読んだだけで天才だとか誉めあげて暴力行為等を納得して受け入れてるのがまた気持ち悪い。ありえない。ここまで生理的に無理な主人公ははじめてかもしれません。
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