このレビューはネタバレを含みます▼
私コレ好きです。
恋愛体質にいろいろクセのある人たちが登場するのですが、
リアル感のある人物設定と、
人と人の関係性について考えさせられるストーリー、
とても上手な絵が素晴らしい。
最初は複数の登場人物に混乱するし、
話も淡々としてるように感じるんですが、
2回、3回と読み直すたびにじわじわとスルメのように効いてくる。
恋愛は嫌いだけどセ◯クスが好きな聖人、
愛されるのは嫌いだけど愛することは好きな遼平。
和葵(男)は、見た目愛くるしいかわいい系の玲央(男)が好きで、
玲央は、彼女がいるスマートな健が好きで、
健は、依里に片思いしてる冬弥が好きで、
依里は、気づいてないけれど親友が好きで(?)、
その四角以上のややこしい関係の中で起こるやり取りの中に、
作者のメッセージというか考えが込められているのが良いです。
セリフのない絵で見せるシーンに説得力がある。
登場人物がみんな大人なのもいいです。
私は、聖人と遼平の行方が気になります。
2巻の表紙が違う2人なので、もしやメインが変わるのかと懸念しましたが、
2巻もバッチリ2人が登場してよかった。
ちなみにエロはあってもエロの描写はほぼないです。
一般的なラブラブBLの満足を求める作品でもありません。
各巻の表紙が中身を暗示してます。
1巻194ページ、2巻180ページ、3巻186ページ、4巻178ページ、5巻170ページ。