くにはちぶ
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くにはちぶ

各務浩章

スーパー合法透明人間の復讐劇ならまだしも

2019年2月8日
政府の無茶ぶり法案ってバトロワとかリアル鬼ごっことか自 殺島とか暗殺教室とかまあ色々あるけれど、なんでその政策を?って所がこれは甘い。とにかく意味不明。ツッコミどころしかない。無視して一体何になる?人口1億超のうち子供を1人社会から排除して期限付き引きこもりをさせて、社会になんか影響があるとでも??外見にハッキリ目印でもない限り国民全員がターゲットを認識できるわけがないwウッカリしゃべっちゃって収容所はアッというまにパンク。出鼻の総理の説明も全く意味不明。コンビニ店員も無視しないとなら万引きし放題?存在を認識することすら許されてないのだから。更に言えば監視員や気に入らない人間をナイフで刺してまわっても、彼女を認識して防いだりかわしたりが許されないので確実に殺れるか逮捕かに追い込める。そこにつけ込んだスーパー合法透明人間の反政府復讐劇ならまだ読めるけどそれは公務執行妨害か傷害か?色々ガバガバで一般の法とどっちか優先されるのかとか全く謎。親にわざと踏ませた時点で監視員にグーパンかましてみてほしかったな。まあ無視はされるがどう過ごすかは自由みたいだし家でひたすらテレビや読書三昧してれば解決。親に調理して貰えないってだけで家の物も食べてOKだし楽勝。というかそんな法がまかり通ってる世界のはずなのに中2の娘を幼児レベルで世話してる母親はどんだけアホなんだ。実際引きこもりや独居老人、不登校の子供など社会から孤立した人なんてごまんといる訳で、たったの1年全然やりようがあるという感想。一話目で簡単に手紙渡せちゃったのも、監視の目をかいくぐってコミュニケーションとることは可能と証明してしまっている。。設定が粗すぎるもんだから友情や親の疲弊、無闇に学校に行くのもただの無駄な犠牲に思える。殺されるとかでもないのにずーっとガクガクブルブルしててくどい。国という壮大なスケールで描こうとしてみたけどあまりに雑で稚拙な構想で大失敗!という感じの作品。ファンタジーでなくあくまで実社会をベースにするなら、人間の心理や社会構造をもっと勉強すべき。
絵柄含め話に引き込まれなかったので続きを読む気はしない。1巻分では評価は出来ない、後々良くなるというようなレビューもあるが、掴みの部分が馬鹿げているとお金と時間を費やしてまで続きを読む気には到底なれない。
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