このレビューはネタバレを含みます▼
最初に、IN THE APARTMENT、を読んで、これを読みました。私は、個人的に、BL作品もTL作品も少女漫画も女性漫画も好きです。BL作品は読みますが、決して、男男のそういうのを見たくて読むわけではないです。もちろん、イチャイチャもエロエロも好きだし、悶絶もしますけれど、だからと言って、男男ばかりの恋愛だけに興味があるわけではないです。BL作品を読むと、必ず、脳裏のどこかで、彼らが(女女の恋愛もそうですけれど)抱える問題を考えてしまいます。男女の恋愛とは決して違うはずだし、社会的にセクシャルマイノリティーだし、家族にも受け入れられにくいんだろうなぁとか色々思ってしまって、しんどくなって、BL作品は一冊読むと ちょっと 時間を置いてしまいます。なので、この作品をお描きになった作者さんに ほんと 感謝しかないです。永慈とマッキーと美枝子の友情や永慈のお父さんの気持ちなんかが 赤裸々に 美枝子の視線から描かれてあって、美枝子の決断は 結局のところ、男男の恋愛が社会には受け入れられにくい事や美枝子の父親への愛情の裏返しが背景にあったと思うんです。良いとか悪いとかじゃなくって、この作品は BL作品の背景になる社会とかをリアルにだけど 優しく描いてあると思いました。そして、やっぱり 3という文字は 友情が成り立たないんだな、と。マッキーが 二人から離れたのは、もちろん、美枝子の子供がマッキーの子じゃない事が転機になったんだろうけれど、マッキーが 二人に与えることが出来た特級の友情だったと思うんです。そして、二人は ちゃんとそれに応える事ができるだけの愛情と友情で結ばれてたってわけです、と思うんです。それから、私は 美枝子に大きなハグをあげたいです。今頃、お父さんにも会えたかな、とか思ってしまいます。大好きなんですよね、彼女の事。この作品、色んな解釈もあるし 考えだしたら、闇の中に入るくらい ダークだし 深いし、あ、一言で言えば、それこそ グレーゾーンな世界のお話ですね、うん。それに 限ります。そして、大好きな作品です。😁