感情回路
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感情回路

やまがたさとみ

切ない苦いでも優しい

2009年1月8日
全編が「フェイクファー」のサイドストーリーです。「フェイクファー」の3-4、9-10話に登場したマキとその周囲の人々の物語(レニと出会う前)。最終話がマキ(とその友人の小川)目線のレニ×マキの話で、レニの家を出ていった後のふたりの恋の行方にもちょっと触れてます(ネタバレになるので結末は伏せますけど、大体予想はつきますよね?)

いっや~本当に良かったです!話がちゃんと繋がりました。(読むなら絶対🅿購入してください)

マキちゃん!あなたってコは…想像以上に愛しくてイタイ男の子でした。どうしてそんなに優しく冷めていられるの?それは恋を知らないから?いや、そんなことはないはず…

ここで色々と思いの丈をぶちまけたい(?)ところですけど、何からどう伝えたら良いのか正直分からないです。。。なので思いつくまま徒然に。

体とキモチの境界線の上でどうにもならない気持ちをまた別のセックスという絆で洗い流す…そんな登場人物たちがどうしようもなく切なくて苦くて、でもとても愛しく感じました。何気ない仕草や言葉に垣間見える相手への想いが、胸にジンジン染みました。ホントに。切ない!ニガイ!でも優しい!

エロ描写は多めですがキレイでとても儚気です。流れてる空気が甘くなくて切なくほろ苦いから、あまりエロく感じなかった。
そして、心理描写がいつも以上に丁寧で秀逸でした。

(繰り返しになりますが)切なくて苦くて、心優しい物語。是非「スリークオーター」、「フェイクファー」、「感情回路」三編続けて読んでみてください。(続けて読むことで話がストンと心におちますよ)

個人的には、本当に読んで良かったと思いました。

願わくは、マキの親友の小川に幸あれ、です😉
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