このレビューはネタバレを含みます▼
電子で500ページ越え。お値段以上に堪能しました。ありがとうございました。
時折こういった読み応えのあるBL小説に出会います。私は「5人の王」や「緑土なす」も大好きなのですが、こちらもとってもおすすめです。
リケルメに見出されたリードの人生を、胸を痛ませ幸せを祈りながら読みました。お互いに愛し合いながらも唯一にはなり得ない立場が切なくて、すれ違っていく切なさに涙が出ます。後宮というBL設定らしいけれど、数多の問題を孕んでいる描写にも何度も切なくなります。
その後の自ら人生を切り開いていくリードにはまるで親目線のようにエールを送ってしまいましたwこれはもうBLじゃなくてもいいんじゃない?という、いい意味での読み応えがありました。まぁBLだからこその萌えもふんだんにあるのですが。
イチャイチャしてるシーンはそれほど多くないというか、朝チュン+αぐらいです。でもそれでも満足できるぐらい、リードが幸せならいっか、と思います。