このレビューはネタバレを含みます▼
好みのストーリーですごく面白かった!「俺様同僚は婚約者」が大好きなのですが、こちらもツボです!!
鈴は会計事務所で会計補佐として働いていました。鈴の目的は、イイ男を捕まえるため、その人となりを把握し、懐事情を把握し、幸せな結婚生活を送ること。そのために少し派手めな格好をし、例え自分自身がお局様方から男漁りをしていると言われていても、気にしない。鈴は自分の母親が男運がなく、ダメンズばかりに尽くした挙げ句亡くなってしまったことで、母親と同じ轍は踏むまいと固く誓っていました。お局様のやっかみも分からないでもないけれど、自分の信念のために無駄なく真面目に仕事をし、細かな心配りやフォローを怠らず、誰が社長や御曹司とどう繋がりがあるか分からないという理由から決して誰の悪口も言わないという徹底ぶりには好感が持てます。そして鈴は男運がないことを実感して酔っ払った日、たまたま会った同じ事務所の公認会計士で税理士、超優秀でありながら超絶毒舌で見た目もどんよりの城ヶ崎さんと一夜を共にします。全く鈴の好みではなかった城ヶ崎さんは鈴の境遇、考え、幸せな結婚生活を送りたいという夢を理解し、自分は条件に合っていて、好きだから幸せにすると告白します。一方的で強引ですが、自分から告白したのは初めてというだけあって、プライベートは優しく包み込む感じで、頭が良い人の一を聞いて十を知る感じが堪りません!理屈っぽいけど優しくて、鈴を大事にしていることが伝わってきます。普段は冷静な城ヶ崎さんが愛の言葉を囁き、情熱的に鈴を愛するのもイイです!甘くて溺れそうで怖くなるなんて羨ましい!気持ちが通じそうで離れてしまう展開にはじれじれでしたが、単に浮気の誤解のような理由でなかったところが上手いところですね。仕事の話を絡めながら、近付く二人の距離にキュンキュンしっぱなしで、ハッピーエンドに大満足です。