このレビューはネタバレを含みます▼
作者の深い思い入れを感じる作品です。ダンスシーン、主人公二人はいうまでもなく、ダンサーたちの官能的に躍動する肉体が素晴らしい🖤
ソシアルダンスには詳しくありませんが、ペアの踊りの原点は性愛なのではとつくづく感じます。優雅に華麗に、洗練された形で性愛を表現するのがペアダンスというものなのでしょう☘
さてメインの二人、名前はよく似ていますが気質とダンススタイルは正反対。クールでストイックなダンスエリートの杉木は、ときに狂的なほどの熱さを秘める。一方の鈴木は典型的なラテン男。強靱さとしなやかさを合わせ持つそのダンスが、杉木との出会いによりただいま覚醒、進化中⁉
一流ダンサーであるがゆえに、二人とも自意識高いわプライド高いわでマウント取りあうところとかウケまくりですw😄
ダンスのお話が縦軸とすれば、横軸としてエモーショナルにストーリーを回しているのが二人の恋のゆくえ。一方が迫ると一方が野暮なくらい冷静沈着に突き放したり、濃厚なキスまで交わしてるのにすれ違う恋心。じれったいったらありゃしない☘
高みを目指す二人のダンスと、まっすぐには進みそうもない恋がこれからどうなっていくのか、見届けずにはいられません☘
(そして、3巻37ページで杉木の通院について触れていて、唐突にも思えるこのコマが何か不穏な伏線ではと気になっているのですが、考え過ぎ?)