百と卍
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百と卍

紗久楽さわ

傑作!お百が愛おしいです!

2019年3月6日
色んなサイトで高評価の作品と存じておりましたので、心して拝読。傑作!傑作!傑作!と叫びたいです。ペラッペらで薄っい「ワタクシ史上」、3本の指に入る受けの百樹の可愛さよ!真っ直ぐで健気で飛び切り元気な百が、頬染めて「お尻(いど)…」なんて呟く姿はもうメロンメロンになります。対するタチの卍の艶っぽさも格別で、「粋」「気障」「千両役者」と浮世絵から飛び出してきたような色男っぷり。それでいて鬼殺しを背負う姿はどのBL作品よりも雄々しい稀有なキャラです。ああ、「バリタチ」ってこういう人の事なのかも、と勝手に思ったり。作中では紆余曲折あるのですが、老若問わず「掘りたい!」という劣情は、「バリ」の称号に値すると思うんですよね(笑)そんな卍を包み込み、溶け合うお百がまた愛おしいのです。ただの「時代物BL」ではなく、男衆たちは月代も剃り上げて(それがまた色っぺぇ!)歴史考証もしっかりされており、陽気なお江戸大衆文化を堪能できます。衆道の理りも、あらためて勉強になりました!色々地雷がある方(月代NGとか!)以外は、是非とも読んで頂きたい、逸品でございます。【3/7追記】文化庁メディア芸術祭第22回マンガ部門 「優秀賞」受賞されていたんですね!おめでとうございます‼︎
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