褐色の童話
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褐色の童話

水樹和佳子

こういうファンタジーもあった

2019年3月9日
少しファンタジー入ると魅力の出る作風。理詰めではない、視覚的要素で物語が進行、雰囲気を作り出し、登場人物達が歌を歌っているかの光景が優しくて、「童話」ね、なるほどねと。

ストーリーよりも、ポエム的な言葉が連なって振り付けk加えてバレエにしたら、「花咲かぬ村の悲劇」などは美しいのでは、と思う。

水樹和佳子(水樹和佳)先生作品は、私にとり、最近読んだばかりの「イテイ・ハーサ」が初だっただけに、本作を読んで漫画家としてのキャリアの歩みを知った気になってくる。

ストーリーは悪くはないのだけれど、絞り混みが、メリハリが、もりあがりどころの山を見えにくくした。

時々萩尾望都先生を思い出す絵。

1976年りぼんデラックス誌掲載。
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