閂ははずしきらないまま再びかけようとした





2019年3月10日
絵が可愛くて細やかで優しくて。イギリス人女性にこんな可愛いところあるんだ、と新鮮に微笑ましいキャラ。お話だから、おば様がちゃんといいところで動いてくれたけれど、そんな偶然があって良かったわね、というしかない。
いちいち私は違うと、引いてる姿は、卑屈体質。自信過剰は恥ずかしいけれど、正反対も無駄にストレスを感じた。人の好感触は人間だからなんとなく伝わり合うものだと思うが。視線、仕草、交わされる言葉、咄嗟の接触、諸々で異性同士は何かが響き合うもの。ここまで空振りさせるなんて。そこまで人の気持ちに疎い人間が、看護師で子どもにあんなに慕われ交流し合えるだろうか。人間がそこまで他人の感情に鈍感なんて、あり得ない気がする。
幼馴染ポジションの恋のライバルの熱心さ強引さは、ヒロインの味方である当方にとって、鬱陶しさ満点。物語唯一最大の妨害要素。悉く邪魔に来るとは敵ながら天晴れ。本当にうざいのだ。
しかし、強気で我儘で押し掛け恋人気取りの彼女に、彼は無碍に出来ない。白黒付けるタイミングは到来するが、元々ヒロインが土俵を降りてるのだから、彼の努力とおば様の協力が全て、だ。小さな行き違いが決定的に取り返しがつかない別離に繋がりかねないのを、おばさまがいたから良かった、偶然頼み。そもそもお話は偶然に委ねられているものではあるが。
彼の心は初めから決まっていた話でも、私はヒロインの終始の逃げ腰に少々複雑。しかも、告白する前に知れてよかったと。え?だ。わからぬではないが、そこが自分可愛さに映る。反面敵は憎らしいが勘が働いて「必死」で「捨て身」なのだ。
もどかしさが話の引力。筋立てに特に目先変わったところはない。爵位はHQ標準搭載だからか。
ひとこまひとこま向き合って誠実な仕事して描かれたであろう山口先生の、漫画愛を感じる。
線の一本一本に至るまで心血を感じる。
台詞が絵を助け、絵がキャラを生かし、こういう世界を作り上げているので、この作品が素敵なのだと思える。バス内とか。
この原作者は、イギリス人女性とオランダ人男性医師、というのが多いようだが、恋心とは別にいつも男性の性格がわかりづらい。ギリシア人やイタリア人ほど明確なイメージ類型化はない。評価を参考に選択するので勢いファンの多いらしいこの原作者の漫画も私もかなりの冊数を読んでるが、作品女性には「恋に恋する」を越えた感じがしない。
いちいち私は違うと、引いてる姿は、卑屈体質。自信過剰は恥ずかしいけれど、正反対も無駄にストレスを感じた。人の好感触は人間だからなんとなく伝わり合うものだと思うが。視線、仕草、交わされる言葉、咄嗟の接触、諸々で異性同士は何かが響き合うもの。ここまで空振りさせるなんて。そこまで人の気持ちに疎い人間が、看護師で子どもにあんなに慕われ交流し合えるだろうか。人間がそこまで他人の感情に鈍感なんて、あり得ない気がする。
幼馴染ポジションの恋のライバルの熱心さ強引さは、ヒロインの味方である当方にとって、鬱陶しさ満点。物語唯一最大の妨害要素。悉く邪魔に来るとは敵ながら天晴れ。本当にうざいのだ。
しかし、強気で我儘で押し掛け恋人気取りの彼女に、彼は無碍に出来ない。白黒付けるタイミングは到来するが、元々ヒロインが土俵を降りてるのだから、彼の努力とおば様の協力が全て、だ。小さな行き違いが決定的に取り返しがつかない別離に繋がりかねないのを、おばさまがいたから良かった、偶然頼み。そもそもお話は偶然に委ねられているものではあるが。
彼の心は初めから決まっていた話でも、私はヒロインの終始の逃げ腰に少々複雑。しかも、告白する前に知れてよかったと。え?だ。わからぬではないが、そこが自分可愛さに映る。反面敵は憎らしいが勘が働いて「必死」で「捨て身」なのだ。
もどかしさが話の引力。筋立てに特に目先変わったところはない。爵位はHQ標準搭載だからか。
ひとこまひとこま向き合って誠実な仕事して描かれたであろう山口先生の、漫画愛を感じる。
線の一本一本に至るまで心血を感じる。
台詞が絵を助け、絵がキャラを生かし、こういう世界を作り上げているので、この作品が素敵なのだと思える。バス内とか。
この原作者は、イギリス人女性とオランダ人男性医師、というのが多いようだが、恋心とは別にいつも男性の性格がわかりづらい。ギリシア人やイタリア人ほど明確なイメージ類型化はない。評価を参考に選択するので勢いファンの多いらしいこの原作者の漫画も私もかなりの冊数を読んでるが、作品女性には「恋に恋する」を越えた感じがしない。

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romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件
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にゃーす さん
(女性/40代) 総レビュー数:24件