恋するアリス
」のレビュー

恋するアリス

ダイアナ・パーマー/檀からん

押しの強い天然検視官アリス

ネタバレ
2019年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ アリスはひたすら勉強し希望していた検視官となり活躍している。しかし、科学捜査にばかり夢中になり男性経験なし。彼女の職業も恋人づくりの邪魔をする。だから、世間知らずで恋人の作り方さえ知らない。学生時代もきっと女性同士のオシャレや異性の話に興味はあっても二の次だったのだろう。けれど、素直すぎて天然さが今回は暴走する。相手の男性ハーリーが素敵と思ったら突っ走り始めた。未経験女子にありがちな行為と見える。押して、押して、押しまくって、それでも彼女がチャーミングで優秀でなかったらハーリーは落とせなかったろう。裏表のない素直さがハーリーを虜にしていく。頭がよく彼の両親との和解に一役買うことで株も上がり上場の仕上がりだ。そんなアリスを主軸にしているせいか、何だかロマンスに欠けるストーリになってしまっている。犯人である政治家の不倫隠しに殺人事件があったのだから、そのあたりを布石にして愛憎劇のそれを匂わせてくれてもよかった。結果、色気なしとなった。
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