愛しさは胸に消えず
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愛しさは胸に消えず

梅太郎

切なさ溢れるファンタジー短編集。

2019年3月22日
一部記憶を失っている八尋と同居する緑。
この二人を軸に、彼等と関わりを持つ人達のお話が紡がれます。

求めずして得てしまったものへの苦悩…。
愛しい者を同じ道へ引き込んでしまった後悔…。
そんな風に思われることへの憤り…。
その中で見つけるただ一つのもの…。

読み進めるごとに紐解かれる二人の関係性とファンタジー要素…。淡々と進んでいくお話に引き込まれました。

2015.16年の短編3話に描き下ろしが収められた作品。
何年も新刊を出されていなかった梅太郎先生。
正直、もう先生の新刊にはお目にかかれないのでは…。
と思っていたので、新刊を拝見することができただけで感無量です😩

とても好きな作家様なので、又、作品を世に送り出してもらいたいです😩
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