BL名作だと。キュンと感動と涙で苦しい

「腹が出て、ハゲてオッサンになっていくお前も見ていたい」なんていう言葉が出てくるBLってあるんだ。
BLは女が見るファンタジーだと言われるのに、
きちんと現実に踏み込んだ名作だと思います。

この先生は、ビッチ部の作者さんということしか知らず、ビッチ部も未読の為、コメディーBLの作家さんだと勝手に思い込んでいました。絵もよく知らなかったし。
今回、割引があったし、試し読みしてみたら想像以上に絵が上手かったので思い切って全巻購入。結果、一気読みで大号泣。ラストまでに何回泣いたか分からない。まず、受けのナオがメチャクチャ好み。美形メガネチャラ男受けとかそれだけで逝ける。チャラいけど、ほんとは一途。
そしてエロもエロいし、画力も高いし、ストーリーもキャラも素晴らしいです。クオリティーが高すぎる漫画。キュンキュン度も凄い。水族館の手のシーンはほんとに胸が高鳴った。
同性愛の課題である、このまま愛を貫いたら、家族を傷つけてしまう、周りからも認められない、偏見、
そう言ったことと真正面から向き合い、何度もすれ違いながらより強く結びつき合っていく2人を、愛おしいと思わずにいられない。
じいちゃんになっても一緒に、という約束。大事な人と一緒に居ることについて考えさせられます。
ラストシーンの切なさと美しさも圧巻。ずっと自転車が表紙に描かれていた意味に納得。深い。
2人とも末永くお幸せに。そして、おげれつ先生のファンになったので、これから本を買い揃えなきゃ…