海街diary
」のレビュー

海街diary

吉田秋生

すべての登場人物の、成長の物語。

2019年4月14日
最終巻が発行され、改めて1巻から読み返すと、驚く。
あぁ、この物語は、すずちゃん一人の成長の記録ではなく、すべての登場人物の成長の記録なのだと。
それが全く中だるみすることなく描かれていて、秀逸。

鎌倉、古民家での暮らし、家族みんなで朝ごはんを食べる、庭の梅を取る、、、登場人物は気づいていないかもしれない、なくなりつつある丁寧な暮らしに、憧れも抱きます。
重い話が多いはずなのに、読んだ後には表紙のような爽やかな読了感があり、ずっと大好きな作品です。
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