このレビューはネタバレを含みます▼
うーん、2巻まで読み終わり、難しいテーマに答えを出して何となく良い雰囲気で終わってたと思っていました…いや、思い込もうとしていたのかな。
3巻は想いが通じて甘やかな2人が見られるのかな、と期待しましたが、何か違うのですよね。
それはこの作者さんの作品の傾向でもあるのですが、深く哲学的な思考で物語が展開するからなのかもしれません。
思い詰めてて病みそうな思考展開がとてもしんどくなるのです。
かといって苦しみながら出す答えもパッと視界が開けるような思考の転換や成長による打開ではなく、どうしようもない溝を再確認して苦しみながら側にいるという結論なので、未消化なままなんですよね。
何とか最後まで読もうと思いますが、最初からもう一度読み返したいかと言われたら、辛さが蘇ってきて躊躇してしまうというのが正直なところです。