マゾヒズムに恋をする
」のレビュー

マゾヒズムに恋をする

東藤ながる

SM関係なく良い話

2019年4月16日
スケベは添え物程度。SMはほぼ飾り。評価が割れてるのは、タイトルから過激なSMやスケベを求めてきた人は期待と違ってガッカリするからだし、サンプル読んできた人はどんだけSMなのかビビりながら読んでると思う。その辺は全て紹介文やアオリ(を作った編集)が悪いかもしれない。攻めの童貞ぽいところやピュアなところが好感度高い。受けもビッチかと思いきや、そんなこともなく。二人ともピュアで不器用にすれ違うところがグッときます。ハピエン厨大歓喜。主人公(攻め)が祖父の影響もあるんでしょうけど、他人を色眼鏡でみないところが素直で良い。高島という焚き付け役も性に奔放だったり、受けは祖父の元愛人でドMだったり、攻めは仕事関係や社員に『七光り』と言われても誰かのせいにしたり相手を下げたりしない育ちの良さを感じた。絵はちょっとクセがあるかな~。眉から額への輪郭がちょっと……出っぱり過ぎてて、違和感でストーリーから現実に引き戻されてしまう。他は百点満点で大満足。評価が下がってるのは、編集が内容と関係ない不必要なアオリをしたせいなので大いに反省してほしい。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!