いつか友達じゃなくなるとしても
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いつか友達じゃなくなるとしても

カサイウカ

重い設定なのに、重さを感じさせない読後感

2019年4月19日
子供の頃の不注意で幼なじみに怪我を負わせる。という、支配服従系BLにありがちな設定から始まるのですが、全く支配や服従などと歪むことなく、そのまま仲睦まじく成長していく幼なじみの話。怪我を負った方は、家族の多いにぎやかな家庭。怪我を負わせた方は、父親は元々不在で母親は出奔し、身内は兄のみ。この兄が、ブラコンかつ二人のブースター役なのですが、なかなか真を突いた事を言うので、読んでいて「確かに……」と思わせられます。怪我を負わせた方が先に気持ちを自覚するのですが、そばに居られるだけで良い、という気持ちと触れたい気持ちの間で揺れ動く。思いを通わせた後も受け攻めは明記されていませんが、個人的にはリバースしていてほしいですね。でも、家族環境的にセッ久は当分無理だろうなあ(笑)。めちゃめちゃ良い話でした。カサイ先生、素敵なお話をありがとうございます!
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