拝啓、兄さん様
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拝啓、兄さん様

田倉トヲル

兄弟BLの根源と向き合える

2019年4月21日
ちゃんと読むのは初めての作家さんでした。さらに、兄弟BLは特段好きでも嫌いでもなく、内容重視ものは好きだけど雰囲気作品は嫌いなので、これはどうなのかなーとこわごわ読みました。私的には面白かったです。良作だとは思いますが、名作かと言われると微妙な、☆4.5くらい。難しいことはなにもないんです。実にシンプルな、典型的ないわゆる兄弟BLだったと思います。ただその分、そしてエロがない分、(ガチの)兄弟ものが好きな人はなぜ好きなのか、苦手な人はなぜ苦手なのか、むしろ自分と向き合える作品だったように思います。エロはなくて良かったのかな。間違いなく二人の絡みは見たいですよ、見たいですが、とりあえずこの少なくとも一巻については、エロ入れちゃうと論点がずれちゃうから、この一冊についてはなくていいのだと思います(己の欲望は封印して笑)。
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