褐色偽ビッチ受けが好き





2019年4月23日
表題3本、褐色受け1本、幽霊受け2本の短編集。どれもしんみりした良い話なんですけど、表題以外は微妙に悲恋で終わっている。読者を引き込むテクニックとしての悲恋オチなんだろうけど、根底にゲイやBLへの否定のような気配を感じた。否定というか、所詮不毛な関係という悲観かな。BLやゲイへの刹那的感傷に満ちている。芸風なのかもしれないけど、悲恋オチの多い作家という印象。そういう雰囲気が好きな人には大変どストライクで良い作品。良い話だし、ロマンチックで素敵だけど、テンションは上がらない。もっとさっぱりしたハピエン話で勝負してほしい作家さんですね。

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