少年と神隠し
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少年と神隠し

ゆき林檎

終戦後、昭和の半ば

2019年4月26日
少し昔の時代背景を感じながら、とても静かに美しく物語が進んでいきます。育ての親を亡くした修一郎は一人で生計を立てるため16年間生きてきた里を離れます。道中で危険な目に遭った彼を助けたのはテンと名乗る仮面を付けた山伏のような男で…。夢と現と交錯するような記憶を辿って二人が育む関係が切なくてあたたかいです。じんわりと心に思いが届くようで寂しさと優しさを噛み締めることが出来ました。
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