手なずけられた花嫁
」のレビュー

手なずけられた花嫁

スーザン・フォックス/藍まりと

手なずけられていました。結果良いほうに。

2019年5月2日
「醜い」それを理由に子供を顧みなくなった母親をこんなにも求めるものだろうかと先ず疑問に思ってしまいました。その母の蔑みから自分磨きへと拍車がかかったとはいえマディーの周りには同学年を主軸にいろんな人たちがいたはず。その人たちからは何も学ばなかったのだろうかと・・。性悪の祖母に仕えた使用人たちへの態度は祖母を見てそういうものと思い込んだのだろうけれど、それだけでは納得がいかないのは私だけだろうか。そもそもこの物語の中でマディーの人間性の基礎となる事象が特別には無いことが宙ぶらりんで読み手をどうにでもいいように操っているように思える。こういうひねくれ方をした子供は根っこには純粋な子供が眠っていいるかのような空想ともいえるものを期待させて、まさにそうだといっている展開。興ざめする。リンクとともにサバイバルを越え彼の倫理観に洗脳され結ばれることにモヤモヤが拭えない。
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