ロジカルオリオン
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ロジカルオリオン

amco

表紙で即買い案件

ネタバレ
2019年5月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 均質で乾いた線にロマンチックな画面構成、この上に絶妙な湿っぽさが絡むお話で大好きな著者ですが、初読ここで終わるんだ? と思考停止してしまい今に至りました。

再読してこの受の粗筋上ヤバい性癖の研究者のおっちゃんセージはトラウマ持ち主人公がスパダリに愛されてびびって逃げる不憫受やんけ! と気づき語り方の新機軸に感嘆しました。いえ言い過ぎましたすみません。

そもそもその性癖に至る経緯も根本は家族関係へのトラウマなので女装で迫られようが掘られようが肝心なのは関係を持続しないことかと。あと女装してない男がダメてありましたが多分女もダメなんじゃないのかなー。

粗筋にはありませんが、攻のキールにとって彼は会うべくして出会った男なので逃げられてもコンプレックスである幼さを克服して彼を捕まえにゆきます。もうキールは自分が幼かったこと、また彼がそんなに大人でもなかったこともわかりかけています。
ならエンディングはここしかないんだな〜と納得の再読でした。

あとセージの学ラン姿が滴りすぎててこれは罪ですわてなりました。ほんと絵が、画面が素晴らしい…大好きです。

★紺碧セレンディピティと併せて花川兄弟のお話になっています。
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