このレビューはネタバレを含みます▼
多分に濃厚なBL要素ありますが、味わい深くウイットに富んだ質の高い作品なので幅広くいろんな方におすすめしたいです☘☘
どちらかと言えばシンプルな作画なのに、貴族の暮らしぶりが端的に伝わってくる描写は見事☘
顔だけは天使のような美形、ナルシストでわがままでへなちょこなアントワーヌは没落貴族のお坊ちゃん。一方、まぁまぁの男前ながら食えない奴で世渡り上手、毒舌だが有能な執事クロード☘
フランス革命前後を踏まえて少々のドサクサがありますし、クロードの出自などワケありですが、重くなりそうな話も淡々とした展開。クスッと笑えるシーンありつつ、心に染みる語り口は、さすが、よしなが先生☘
アントワーヌもけっこうキツい生い立ちなのに、執事クロードのおかげか、貴族らしくプライド高くも享楽的にお気楽にお育ちのご様子w☘
主従とはいえ、いわゆる日本的な忠義とはちょと違うし、色恋がからむところがフランス的というか☘
まさしく“執事の分際”で坊ちゃんを小バカにしたような言動の数々。でも実はアントワーヌを真摯に愛しているツンデレクロード。父のような兄のような一面も?☘☘
顔を合わせりゃ辛らつなやりとりばかりの二人だけど、ちゃんと互いを思い合っている。その絆も感じられてのエスプリの効いたハピエン、最高でした。