セッちゃん
」のレビュー

セッちゃん

大島智子

しんしんとしたお話

ネタバレ
2019年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 静かな、しんしんと雪が降っているようなお話でした。
からだの奥底が冷えきっていて、暖かいものを求めて放浪しても、表面がぼんやりと麻痺するばかりで、セッちゃんは凍えたまんまだったのではないかなぁ。
それが少しずつほどけてきていたのではないかなぁ。
淡々としてさみしくて、だからこそ生の感情がざばざばと染み入ってきました。
とてもしんどかった。好きです。
大島先生の他の作品も読んでみたい。
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