放課後カルテ
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放課後カルテ

日生マユ

ワンパターン?とんでもない

2019年5月26日
普段から児童を見て、担任に話を聞いて。サボりや素行の悪さじゃなく病気の症状だと見抜く。発症した直後にタイミングよく現れるきらいはあるけれど、担任や顧問の先生の前で発症させて、医者でなくてもできる応急処置を見せる。そうすることで、以降自分が居ない時に発症しても教師が対応できる様に、牧野先生がしたのではないでしょうか。あと、同じパターンであっても児童が発症する病気は毎回違いますし、当然牧野先生の対応(応急処置、何科の医者に診せるなど)も違ってくる。同じ病気を持つ小学生の親御さんとかには「同じパターンであってもありがたい」筈です。該当の病気の話はスマホに入れて常備しておいてもいいかも。2巻以降では児童が「牧野先生に繋いで、おばちゃんが倒れたの!」と電話してくるなど、ただの医療漫画では描けない「校医漫画ならでは」の展開もありますし。病院以外でも医者が行く先々で急患けが人が出る――みたいな医療漫画の方がよっぽど「不自然なワンパターン」だと思います。牧野先生や担任、児童たちの成長をしっかり描いた学園漫画でもありますし、文句なしの良作です。
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