このレビューはネタバレを含みます▼
親の罪や身勝手・心の病に苦しむ子供達が、親から離れて一時的に夢のような日々を過ごすも
恋愛や逃れられない呪縛によって、より傷が深い二人が結ばれます
いびつな関係を、互いに傷つけないように思いやりながらも、精算し、
自分達を苦しめた親や、その子供でいることを「悪いことばかりじゃなかった」と昇華することで、それぞれが生まれ変わるように在るべき場所を見つけ、これからを生きていこうとする話です
いくえみ先生の語彙力や表現力に脱帽です
最後、暗く長いトンネルをくぐり抜けて、漸く太陽の下に出られる感覚が半端無いです