うそつきあくま
」のレビュー

うそつきあくま

雁須磨子

何か、凄い深いな…。

ネタバレ
2019年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 常にギリギリ状態で劣等感を持ちながら作品作りをする宇郷と天才肌の甘利。あまりに正反対な同業者の二人の関係…。

元々、甘利にとって宇郷は憧れの作家なので、その想いは大きく溢れてる。対して不器用で全く素直じゃない宇郷。その言葉の裏には、甘利への感情が見え隠れしている…。けど分かりづらい😩

そこに同業者故に相手に対する、憧れ羨望、嫉妬妬み、焦り…。色んな感情が入り乱れ、拗らせ、一筋縄ではいかない関係…。

いったい、この二人はどのように終着するのか…。と読み進めていましたが、最後の宇郷の甘利に対する言葉が全てですね😊何とか、良い着地で良かった😄

どちらかというと勿論BLなんですが…。それだけではなくて、人間の色んな感情という感情が、須磨子先生らしい言い回し、間合い、独特な世界観で描かれていて、とてもリアルで読みごたえのある作品でした😊
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