このレビューはネタバレを含みます▼
「人を好きになることは肉を切り裂かれるような暴力だ」「人を好きになるというのは自分の皮膚の一番薄い柔らかい場所を差し出すことでしか成立しない。触られれば簡単に熱に浮かされ、爪を立てられれば簡単に皮膚は裂け、意志を持って握り潰せば致命傷。」「喜びも悲しみも苦しみも雨月は人の何倍も複雑に鳴らし、人の何倍も内に溜めて生きていて、俺はそれを強烈に妬み、強烈に哀れに思った」文字で見ても深イイ。高校生の恋愛より大学生の恋愛の方が面白い。話の進め方のテンポも言葉選びのセンスも好きです。ライブシーンは無音の中の大迫力は実力あるなと思います。