身代わりの花嫁は狂おしいほどの愛撫に溺れる【SS付】【イラスト付】
森田りょう/篁ふみ
このレビューはネタバレを含みます▼
よくある身代わりの花嫁ストーリーでしたが、他の作品と比較して、クリスティーナもアランも真面目で国民に対して誠実でした。クリスティーナは姉のブリジットのふりをしてアランの婚約者となります。クリスティーナにとってアランは初恋の人であり、憧れの人。そしてアランにも忘れられない初恋の女の子がおり、その子に似ていると思ったことがきっかけで、たちまちクリスティーナに恋をしてしまいます。もうそれはいきなりキスをし、今すぐに自分のものにしないと誰かに奪われそうで心配で仕方ないという程に。溺愛され幸せである一方で、愛する人に自分ではない名前を呼ばれることに悲しみを覚えるようになります。クリスティーナが何か秘密を隠していると感じたアランは追及しますが、クリスティーナは両親やブリジットに迷惑が掛かると頑なに拒みますが、ついに白状します。大体この後は何とか都合よく収まるものですが、アランの父である国王に説明と謝罪をし、クリスティーナの実家を訪れて説明し、国民に対しても説明と謝罪をするまでがきっちりと描かれていて、二人の真面目で誠実な人柄が見えて好感が持てました。真面目でお堅い印象のアランもクリスティーナの前では別人で、アランの初恋の人がクリスティーナだと分かり、ますます心酔している様子に胸キュンでした。子供にも恵まれた幸せでラブラブな後日談まで読むことが出来、大満足です。
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