天狗の嫁取り【単行本版】
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天狗の嫁取り【単行本版】

春が野かおる/高尾理一

テンポが早すぎ

ネタバレ
2019年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作3冊すべて読んでいて、このシリーズは大好きです😄
コミカライズ版ということで、すかさず購入しましたがガッカリです。
星1にしてますが、星なしの気分です。
読んだのがもうだいぶ前だから記憶違いかもしれませんが、なんだかストーリーの進め方のテンポが原作よりかなり早い気がしました。また、雪宥の感情描写が少ないです。
まだ惹かれてないのにどうして急に剛籟坊に甘えるのかとか、心の中でおじいちゃんの家のことが気になって仕方なくて考えて悩んだ結果じっと出来ず行動したが騒ぎになってしまったことなど。
コミックから読んだ人には伝わらないと思います。言動と行動が支離滅裂してて違和感がありました。そして、剛籟坊を好きだと自覚するのも言葉だけで後付け感満載。せっかくコミカライズにして下さるならもっと言葉に頼らず雪宥が苦悶してる表情だけを見せたりとか、剛籟坊が用事をすませて部屋を早々に立ち去る後ろ姿に自覚してないけど切なさを滲ませた表情などが見たかったので残念です。読んで雪宥に感情移入が出来なかったです。
他の方が仰る通りトラブルを巻き起こすので確かに今回コミカライズを読んでお騒がせな主人公だと思いますが、原作では突如、異世界に引き込まれた不安や剛籟坊とのすれ違いでの孤独を感じそんなときに祖父との温かな思い出が蘇りよりいっそう人間界を忘れらないといった描写がされていたので、どうしても外に行きたい思いで行動してる雪宥に「なんて迷惑なやつだ」と読んでた当時に感じたことはありませんでした。原作よりコミックの方の雪宥はなんだか子供っぽすぎる感じがします。
絵はキレイですが個人的に原作のイラストを担当されていた南月ゆう先生の剛籟坊と雪宥をコミック版でも読みたかったです。
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