Sugar in my Coffee
」のレビュー

Sugar in my Coffee

北畠あけ乃

苦いコーヒーにお砂糖をひとさじ

ネタバレ
2019年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ イケメンばかりが働くお洒落なカフェのバリスタ・楠木×バイトの大学生・千種。ひとりぼっちでどこにも属していないような千種が終始危なっかしい。寡黙で執着の薄そうな楠木に誘いをかけても寂しさは埋まらない。独特の雰囲気で静かに進む、熱のある感情に疎い二人のお話。絵が綺麗で、カフェも素敵。私も毎朝ここでコーヒーを飲みたい!千種のバックボーンは詳しく語られないながらもかなり辛い。男だから?それだけではないんだろうけど、どんな理由があったってクズには違いない母親。言葉は少なくてもどっしりとした楠木の愛情で癒されて幸せになって欲しい。概念としてのお砂糖という表現がとても分かりやすくて、オーナーも素敵だなあ。優しい人達に囲まれて、千種が自分自身を愛せるようになれたらいいな。その後の二人も見てみたいです。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!