せつなくなった。

旭とまったく同じ経験をし、旭とまったく同じような気持ちになった身としては、なんか人ごととは思えなくて少し昔を思い出して切なかった。。結果的に裏切られた相手であっても、相手に幸せになってほしいと願う気持ちや、その気持ちがあるから救われるってこともほんとうによくわかる。一緒に過ごした時間はたしかに存在していたし、そのときは幸せな時間だったのも嘘ではないのだから。けれどだからこそ失って心に穴があくってことも、塞ぐのに時間がかかることも、その通りなんですよね。
前作から読んでいたので最初は匡人目線で読んでたのだけれど、旭の過去とか想いとかを知るたびに旭の幸せを願う気持ちが強くなりました。
一方の匡人もつらい経験によって心が荒んで誰かを傷つけたりした過去があったけど、匡人もただ誰かを愛したいし愛されたい必要とされたいという純粋な気持ちがあってのこと。臆病になって猜疑心が強くなって人を心から信じれなくなっていたんだと思う。旭に出会えて良かったね。旭もだけど。。ナルのファインプレーですね。