このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。とても読み応えのある物語でした。冒頭から伏線多く、物語がグングン進んでいきます。初読では細部の理解が追い付いておらずとも大筋のストーリーの勢いに圧倒され、再読時に物事の細かな因果関係や各人物の心理描写を楽しみ、改めて物語の深さを感じました。「聖戦」の場面は迫力があり、引き込まれました。互いに重い過去や運命を背負う主人公二人が想い合い、補完し合う様が素敵でした。最後はハッピーエンドではあるものの、犠牲になったものもあって、切なかったです。ソーニャ文庫公式HPで読めるおまけのショートストーリーも併せて読むと、切なさ倍増で、読後の余韻が増します。イラストは残念ながら私の好みではなかった(特にヒーロー)ものの、ストーリーで★5つです!この作者の作品は今まで現代ものしか読んだことがなかったですが、こういった異国/ファンタジーものでも面白かったので、また色々と読めたら嬉しいです。