面白かったです

片思いの行方が3巻に渡って展開されていて、だらだらっとした話になってしまうのかなーと思い、読むのをためらっていたんですが、そんなことはなかったです。まったく見込みのなかった陸郎の片思いに、保孝が少しずつ傾いていく様が丁寧に描かれていて、もうちょいこの2人のいる世界に浸っていたいような気持ちで読み終えました。
泣きつかれて保孝が一回だけ寝てしまった相手の後輩加藤は、2人のキッカケ的に最初だけ出てくるのかと思っていたら、ガッツリ最終巻まで出てきて、グイグイ2人をゆさぶっていました。陸郎から見たらお邪魔な加藤だけど、彼も必死なんだよね。陸郎の女性上司も保孝の心をちょっとゆさぶったりしてて、そういう周りからのやりとりも良かったです。