夫の扶養からぬけだしたい
」のレビュー

夫の扶養からぬけだしたい

ゆむい

すみません、私には理解が難しかったです…

ネタバレ
2019年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 女性側の意見、男性側の意見、多種あると思いますが、自分と作者さんの価値観が違いすぎるんだな、と読了後に納得しました。
本編で価値観に対する言及がありましたが、それに対しても共感できなかったので、根底から自分とは考え方が異なるのだと思います。
物語の目線が奥さんなので彼女に寄り添いがちでしたが、ずっと家庭を支えることを目的に働いてきた旦那さんに労わりの言葉をかけるシーンがまったくなく、そういった言葉を掛けるだけで旦那さんも少しは違ったのではないかとも思います。しかしながら、旦那さんも働いている自分が立場的に上だと無意識なのか知らんが思っている部分はヘドが出るのではないかというくらい傲慢な人間だなと怒りが湧きましたし、不器用ながら家庭を切り盛りしている奥さんに対する態度はあり得なかったです。
ただ、旦那さんがこれまで、時には涙ぐんでまで頼んでいたという部分を読んで、そのとき奥さんは何を考えていたのだろう?と疑問に思いました。旦那さんの暴言ばかりが目立ちましたが、その「涙ぐんで」は、奥さんの中ではなかったことになっているのかな…?
お互い寄り添って頑張っていくという結果に落ち着いたのであれば、これまでの自分を振り返ってみて奥さんはどう思うんだろう?と途中読みながら思っていたのですが、冷静に振り返ってもとにかく旦那さんが許せないそうで、そうですか、という感想しか生まれませんでした。「自分は浅はかだった」と気付くシーンは一体どこへいったのでしょうか…?
このエッセイ(?)は、女性目線なので女性の共感者が多いことは十分に理解していますし、私は旦那側の味方ではありません。むしろこういう男性には嫌悪を覚えます。しかし、女性側の目線で描いたからこそ、男性側の目線の意見にも耳を傾けるべきなのではないでしょうか。それとも、愚痴に共感してほしいだけ…?
ただ「私こんなに酷いことされました」というのを、うわありえねーマジか、と思いながら読んでいたのですが、それがこの本の狙いなのであれば正解だと思います。しかし共感はできませんし、読み物として別に面白くなくむしろ不快な気持ちになったので評価は星1にさせていただきました。
つまり、買ってみて損しました。
いいねしたユーザ21人
レビューをシェアしよう!