君に届け
」のレビュー

君に届け

椎名軽穂

こんな純粋な高校時代を体験したかった…

ネタバレ
2019年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全30巻てとても長いと思われる方もいるかもしれませんが、貞子と呼ばれ生徒達に先入観で敬遠されがちだった主人公「黒沼 爽子」と、高校入学式前に爽子の笑顔から惹かれるもう1人の主人公である「風早 翔太」、そして始めは先入観から爽子を貞子と笑いながらも本当の爽子と得がたい真の友情を紡いで行く「あやね&ちづ」、ちづと翔太の幼馴染みである「龍」、翔太を奪われるかもしれないと策略を仕掛けながらも斜め上の方向にしくじる「胡桃沢 梅」…この物語は登場人物の人となりと成長、爽子と翔太の本当に純粋無垢なラブストーリーです。コミックも持ってますが愛蔵版が出版されたなら間違いなく初版で永久保存します。
私の高校生活は高くも無い偏差値で友達も作ろうともせず、ひたすら空手道場に熱を注ぐだけでした。
進学校に無理にでも進めたらもしかしたら?なんて事も考えさせられ、こんなに純粋でいられたのか?とさえ考えさせられる名作だと思います。
経験出来なかった高校生活を体験させてくれる…笑っては泣き、心が洗われる作品なので読み返しているところです。
最後に……私も爽子のご両親みたいに、お金の心配よりも自分のやりたい事なら頼りなさい!と子供でも1人の人間なんだと認めてくれる親の元に生まれたかった。1人の人間として、変に過干渉や依存や否定もされない家庭に生まれたかった。そんな自分だからこそ、爽子だけで無く登場人物の全てが憧れで眩しくて素敵です。※余計な事で申し訳ありませんでした💦
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