精霊幻想記
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精霊幻想記

北山結莉/みなづきふたご/Riv

序盤のムカつきを乗り越えれば

ネタバレ
2019年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく序盤一番ムカつくキャラは第2王女のフローラです。純粋真っ直ぐな知恵の回らない子供で、何一つ頼りにならず、何度も命を助けられているのにも関わらず、主人公の足を引っ張ってばかりいます。こういう可愛らしいだけの無能キャラが一番嫌いです。そこに我慢ができれば、それ以外はとても面白いです。

ただし若干じれったいのが困るところです。出てくる女の子たちはほぼ全員、主人公の事が大好きですが、誰ともくっつきません。そして、全員、思いを内に秘めて我慢する事はしても、他の女の子と主人公を分かち合おうと考える人はいません。だから多数候補がいる中のひとりという事になるかもしれません。1人以外は全員失恋ですね。可哀想です。今最もくっつく可能性が高いのは恩師のちびっ子先生ですかね。これも主人公がなっかなか再会しようとしないので、会おうとしてから2巻費やし、10巻目にしてようやく会えそうです。

ということで、復讐フラグも立てたままだし、恋愛フラグも多数立てたままだし、勇者なんかが絡んできて政争に巻き込まれそうフラグもあり、契約している精霊のルーツもフラグ止まりです。フラグだらけで中々スッキリ解決しないじれったい作品です。
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