片想いとパレード
」のレビュー

片想いとパレード

みよしあやと

片思いの心理描写が素敵

ネタバレ
2019年8月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の一途な気持ちや、他人と自分を比べて悲観的になってしまうところがすごく繊細に描かれていて良かったです。ただ、タカヤ(攻)の彼女さん、結局納得できないまま振られてますよね?それにタカヤのあれこれは、色々清算してからして欲しかったというか、考えて欲しかったというか、男女の恋愛を平等に見たいからこそ、「それ浮気やん」って感じました。最後に幼馴染同士でくっつけるんなら、途中途中で、ななちゃんも違和感を感じてる描写があったりとか、最後に「…やっぱりね。時々、私を見てくれてない気がするって思ってたの。でも、そうかぁ…」みたいに泣きながら笑って言ってくれるシーンがあったりとか、もしくはあっけらかんと新しい彼氏作ってる描写があったりしたら、まだ許せたかもしれないけど。なんというか。幸せになってよかったね!!という気持ちと、振り回された人多すぎて解決してなさそうすぎてモヤモヤする気持ちが半々です。こんなに心理描写凝れる作者さんなんだから、きっと彼女問題もどうにか出来たのでは…?という、期待も込めたクレームです。すみません。…でも、「恋愛って結局身勝手なものだよね」っていう影のメッセージかな、とも思う。考えさせられます。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!