このレビューはネタバレを含みます▼
初めは、イライラとしました。
自分とも全然違うタイプだし、共感と言うより、「こういう人居るよね、わかるわかる」という他人事で読んでました。
でも、読了しての感想は、私のことだな、ということ。他のどこかの誰かじゃなくて、自分事として読み、腹に落ちました。
涙が止まらなくて、すっきりしました。
自分を守るために、自分を正当化するとか、少なからず誰でも無意識にでもしていて、自分を否定する人を遠ざけがちになる。
でもそれは、「心を開く」ところからは、遠くかけ離れたものであって、それじゃあ多分、孤独や虚無感からは逃れられない。
主人公は自分で自分を否定して、そんな自分を隠してましたが、そんな自分を認めたところから、本当の自分が欲しているもの等に気づくことが出来ました。
短いお話だったけど、読んで良かったなーと思える作品です。
厳しいこといってくれる人の言葉を、どのように受け止めるか。
(それが、例え自分のことを思ってくれて、というよりは、作中にあるように、悪口を立ち聞きしてしまったり、の場合でも)
つっぱねて、わかってもらえない!と聞く耳を持たないか、それとも自分を問い返してみるのか。。。人は関係の中を生きて初めて「人間」になる、とも言います。
色々考えさせられました。
ハッピーエンドでよかった!
幸せになってもらいたい。