すぐ泣く女に機関銃【特装版】
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すぐ泣く女に機関銃【特装版】

和田依子

こんな人居るなーが、自分事になりました。

ネタバレ
2019年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めは、イライラとしました。
自分とも全然違うタイプだし、共感と言うより、「こういう人居るよね、わかるわかる」という他人事で読んでました。

でも、読了しての感想は、私のことだな、ということ。他のどこかの誰かじゃなくて、自分事として読み、腹に落ちました。

涙が止まらなくて、すっきりしました。

自分を守るために、自分を正当化するとか、少なからず誰でも無意識にでもしていて、自分を否定する人を遠ざけがちになる。
でもそれは、「心を開く」ところからは、遠くかけ離れたものであって、それじゃあ多分、孤独や虚無感からは逃れられない。

主人公は自分で自分を否定して、そんな自分を隠してましたが、そんな自分を認めたところから、本当の自分が欲しているもの等に気づくことが出来ました。

短いお話だったけど、読んで良かったなーと思える作品です。
厳しいこといってくれる人の言葉を、どのように受け止めるか。
(それが、例え自分のことを思ってくれて、というよりは、作中にあるように、悪口を立ち聞きしてしまったり、の場合でも)
つっぱねて、わかってもらえない!と聞く耳を持たないか、それとも自分を問い返してみるのか。。。人は関係の中を生きて初めて「人間」になる、とも言います。

色々考えさせられました。
ハッピーエンドでよかった!
幸せになってもらいたい。
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