このレビューはネタバレを含みます▼
こんなにストーリーが充実したBLはなかなかないんじゃないでしょうか。最初は真冬推しだったけど今は雨月です。雨月秋彦と由紀真冬の好き合ってるのに別れなければならなかった2カップルが切なくてたまらないです。こういう相手ってなかなか忘れられないんだろうなぁ。
由紀と真冬は余りにもカップルとしてハマりすぎていて比翼の鳥のような。だからそこほんの少しの揺らぎを持ちこたえられなかったのかなと。片翼を失った真冬が立夏と今後どうなっていくのか。それにしても真冬は時に残酷ですね。時計のシーンはちょっと立夏に同情したよ(笑)
秋彦雨月は恋愛関係でありながら同志のような一面もあり。音楽に関しては男同士のプライドみたいなのがあったのかな。秋彦は自分が音楽を捨てれば雨月と上手くいくのでは?なんて考えてたけど雨月は音楽を捨てた秋彦なんて許さないだろうなぁ。
考えてみると真冬と由紀を壊したものは音楽であり真冬と立夏を繋いだものも音楽。秋彦と雨月を繋いだものも音楽であり二人を壊したものも音楽でそして秋彦と春樹を繋ぐものもまた音楽。
音楽を続けていく限り繋がっていられるだろうかという秋彦の気持ちにリンクしますね。
今後どうなっていくか楽しみですが私は立夏と春樹を応援しつつも由紀と雨月の影を追い続けていきます。