このレビューはネタバレを含みます▼
1話完結型のコメディは普段あまり買わないのですが、これはハマりました。宗教ネタを盛り込んだゆるーい日常系コメディという点では、『聖☆おにいさん』と方向性が似てますが、何気におぼっちゃまな年頃男子3人のチームワークの良さと、彼らの「跡取りならではの悩み」がユーモラスに描かれているところは、この作品ならではの面白さ。長男タイプの孝仁、次男タイプの工、末っ子タイプの恭太郎と、性格は三者三様ですが、個人的には、冷静沈着そうに見えて実はすごい怖がり(坊さんなのに霊恐怖症)な孝仁メインの話が一番笑えました。終盤が近づくにつれ、3人がそれぞれ一段大人になっていく成長物語の色合いを帯びてきて、それがちょっと淋しいような嬉しいような読後感でした。