お義兄さまの愛玩
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お義兄さまの愛玩

桜井さくや/さんば

ヒロインの体質

2019年8月23日
ソーニャですがヒーローはいたってまともなので安心です。ヒロインはうぶを絵に描いたような子。ヒロインの家は先天的に魔性を備えた家系ということでしょうか。魔性の女イコールお色気系でないのは言うまでもなく女性からすると一見「?」ということも大いにあり、ある種の男性の何かを覚醒させ精神を蝕み理性を崩壊させるフェロモンを遺伝させている家系なのでしょうか。更にストーリーから女性に遺伝しやすいように感じました。フェロモンを持っている本人はそのことに気付きにくいというのが難点ですよね、何かと自分を責めてしまう。この作品のヒロインほどの効力でなくても世の魔性持ちの女子は幼い頃から大小さまざまな性的被害に少なからずあっていることがあり悩んでいる人が多いです。そういうことを考えながら読んでいたのでヒロインがヒーローと心から幸福になれる未来は本当に嬉しく思いました。心配なのはヒーローの腰、毎日のように日の半分を身体を繋げることに割いていてはいつか腰がおかしくなると思います。今だけかしら、そのうち治るかしら。ヒロインは心から信頼し全てを預けきってもまだ足りずヒーローに縛られたいとまで感じてしまうほどの存在であるヒーローから性の目覚めの瞬間から快感の全てを与えられ、安心感幸福感と直結し、より強烈な快感となってヒロインを支配している性行為に最終的に溺れています。そういうところもソーニャっぽいと感じます。母の恋人たちやモブ軍団、分かりやすい忌まわしいことはありますが、ヒーローとヒロインの内面を描くストーリーに桜井先生の作品の奥行きを感じます。文章も美しく映画のようでした。最後に付け加えるとヒロインがどんなにエッチが好きでおねだり上手でも、ヒーローはそれを超えてしっかり者なので今後は大丈夫、安心です。
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