このレビューはネタバレを含みます▼
馬の写真を撮りに競馬場に通うリーマン・葉山が出会った、くたびれたリーマン・木下。新幹線のホームで目が離せなくなり、一方的に見つめるだけだったのがやがて知り合いになり、飲み仲間になり…と進展。自分の性癖に悩んでいた葉山がはっきりと気持ちを自覚し、一緒にいるだけで嬉しい中学生のような恋に満たされていく。いやーすごくよかった!ブラック企業で搾取されるばかりの木下を心配しながらも踏み込みすぎない絶妙な距離感。葉山の撮った木下の写真がとっても素敵でした。気持ちを押し付けない優しい二人が楽しいひとときに癒され、気遣い、寄り添う姿がとてもよかったです。葉山の友人や、アドバイスをくれるゲイカップルもみんないい人達。本編ではキス止まりですが、それでも十分に満たされました。ブラックなりに好転しそうな状況にもほっとひと安心。幸せそうな描き下ろしが嬉しい!